路地室パラダイス / Roji-room Paradise

2013 プロジェクト・コンペ案

敷地のある地域は戦災を免れたエリアで、坂道の 風景に小さな木造住宅が建ち、路地には各々の住 宅がその領域を拡張するように参加し、人々はこの生活空間で会話し、植物を育て、猫も昼寝をし ている。敷地細分化に伴い住宅が内向きの自由を 志向する現代においても、このような戸建文化を 背景に成立する柔らかい空間の質を持続させるため、「路地室パラダイス」は、これら路地における 生活の枠組みを建築的に再構成している。 敷地ふぁ二つの建物のアプローチで囲まれていることから、平面的に三方の路地を構成しながら、断 面的に地面の土や空の太陽、雨などと繋がる可能 性を考えた。GLレベルは地面とともにある土間アトリエであり、上階スラブを利用して蚊帳やビニルカーテンを吊るし、季節によって異なる領域を創出する。緩やかな西側階段を昇り跳上げ開口を庇としたダイニングのスペースを通って室内に入り、食事スペースを抜けると再び北側の路地室に出て、階段とともに水廻りが展開する。まず間接光の入るバスルーム、続いて洗濯エリア、さらに上った屋上がもう一つのルーフバスである。リビングは室内とルーバー下の空間が同程度ずつあり、空の状態や光と影、雨などを感じながら季節によって居場所を選ぶリビングとなる。さらに西側の小上がりは夕陽を望む寝室、戸外の部屋へと続く。

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設計:KONNO
構造:上田 学 / 日本工業大学
所在地:東京都港区三田
敷地面積:63.99m²
延べ床面積:77.85m²
構造:木造
階数:地上2階
竣工予定:2014.07.