向陽ロッジアハウス/SUNNY LOGGIA HOUSE

2011 新築

1950年代に開発された東京郊外の住宅地における戸建住宅。周辺の敷地細分化が進むなか開発当時の面積を保つ計画地では、以前の配置を踏襲して平屋から二階建てとすることで、庭を拡張する建ち方が可能となった。敷地を二分した南に庭、北に建物を配し、双方をロッジアと呼ぶ屋根付半屋外空間で繋いだ。敷地中央に位置するロッジアは最も大きな気積の室でありながら、特別な機能をもたない。ロッジアの庭側境界は、方杖を兼ねた垂れ壁と腰壁が高さ3.5×幅7mほどのガラスのない巨大なアーチ窓を形成し、草花の香り、鳥や動物、光や影など絶えず変化する外部の環境を取り込む。室内側の一階には小上がりになった畳の間を中心にリビング・キッチン・水回りが連なり、二階には勾配天井をもつ室が寝台・長ベンチ・バルコニーといった身体スケールの居場所とともに配されることで、ロッジアにはすべての室が設えの異なる窓を伴って一堂に会し、立体的な人のふるまいが集められている。
この住宅では、ロッジアという空間を通して、街や樹木、太陽の秩序のもつ躍動的なふるまいと人間の生活から溢れる細やかなふるまいを均衡させ、心地よい緊張感を生んでいるのである。

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設計:KONNO
構造設計:鈴木啓 / ASA
施工:工藤工務店
主要用途:住宅
敷地面積:148.74m2
延床面積:99.17m2
構造:木造
規模:地上2階 
設計期間:2008-2011.5
施工期間:2011.6-2011.12